中谷順子選 【日報詩壇】

 そこにいるのは誰 茂原 吉川純子
不安定な場所から
遠くを見ていた
重心を
何処かに
置き忘れたまま
傾いだその先に
何が見えるのだろう
静寂は やがて
ゆるやかに開いてゆき
地平線の ずっと向こうに
煩雑な未来が透けて視える
錆びたペダルの軋む音
風になびく洗濯物

【残り 1340文字】



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