春の色彩美しい小鳥 シメ 成田篤彦 【房総の草木虫魚】(396)

 冬の里、「ツト、ツト」と口に唾をためて鳴いているような声がした。ふり返ると一羽の雀よりやや大きく太めの小鳥が、大きな波形を描きながら青空を飛び、葉をすっかり落としたケヤキの大樹の頂に止まった。ふっくらした体、象牙色の太いくちばし、上品な灰褐色。「シメ!」。その姿は孤独で ・・・

【残り 1214文字、写真 1 枚】



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