2023年8月17日 05:00 | 有料記事

天然氷を使ったかき氷「さくら」を紹介する高橋さん=香取市

1926(大正15)年の店の外観

大正期の和菓子の配合帳
JR佐原駅から歩いて10分ほどの江戸情緒が残る香取市の観光地「佐原の町並み」にある老舗和菓子屋。1657(明暦3)年創業。天然氷を使ったかき氷はふわふわとした食感で、店自慢の小豆あんなどを加えた和菓子屋ならではのものをはじめ、カラフルな香川県の伝統餅菓子「おいり」、生クリームが載った写真映えする複数のかき氷が楽しめる。
19代目おかみの高橋由美さん(43)の代になって、栃木県日光市の老舗蔵元から氷を直送し、材料や仕上げにこだわったかき氷の提供を始めた。「当主の夫が足しげく蔵元に通い、天然氷を契約できた。生産者さんが手塩にかけたものを全体的にバランス良く仕上げるための試行錯誤が大変だった」と高橋さんは振り返る。
ミルクベースのソースに桜餅の風味を付けた「さくら」(税 ・・・
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