歌麿と人気二分した絵師 上品な画風、古典題材も 鳥文斎栄之展

 浮世絵の黄金期と呼ばれる江戸時代の天明-寛政期(1781~1801年)に喜多川歌麿と人気を二分したという鳥文斎栄之(ちょうぶんさい・えいし、1756~1829年)。重要な浮世絵師の1人でありながら幕末から明治時代を中心に作品の多くが海外に流出したため、名が知られてこなかった。初の大規模個展を開催している千葉市美術館の田辺昌子・副館長に、その魅力を聞いた。

   ◇    ◇  

 〈栄之は禄高(ろくだか)500石の旗本、細田 ・・・

【残り 1264文字、写真 1 枚】



  • Xでポストする
  • LINEで送る