2024年4月30日 05:00 | 有料記事

手焼き煎餅店をセルフリノベーションしたスパイスコーヒーハウスの店内=勝浦市勝浦

軒先には煎餅店「治郎兵ヱ」だったころののれんが掛かる
古民家や空き店舗を改修した「リノベーションカフェ」が、房総半島で増えている。古風な建物を「個性」と捉え、憩いの空間に生まれ変わらせた人々の思いに迫り、連休中に疲れを癒やせるこだわりの一杯を紹介する。
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ふらっと立ち寄って気軽に自家焙煎(ばいせん)コーヒーが飲める「SPAiCE COFFEE HOUSE(スパイスコーヒーハウス)」。勝浦中央商店街の手焼き煎餅店だった瓦屋根の建物をリノベーションして2022年12月にオープン。地元で430年以上続く朝市のような気さくな交流や、のんびりとした時間を楽しめる勝浦らしい店だ。
5種類の豆をブレンドするエスプレッソをベースにしたレギュラーコーヒーは500円。イタリアの喫茶店などを指す「バール」で出されるコーヒーとたがわない味を追求する。好みの豆を選べるハンドドリップコーヒーやチャイ、季節限定ドリンクなども提供する。
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