2024年5月1日 05:00 | 有料記事

和洋折衷のスタイリッシュなカウンターでこだわりのコーヒーを入れる西條友紀さん=茂原市

池のある庭を眺めながらくつろげる純和風の店内
茂原市の中心部で約160年続いた老舗「大和屋旅館」の離れを改修し、2022年のゴールデンウイークに開業した。オーナー兼バリスタ(コーヒーを入れる専門職人)の西條友紀さん(45)は同館6代目の長女で、東京都内から帰郷し、こだわりのコーヒーを幅広い世代に提供している。
旅館は21年に幕を下ろし、会食などに使われていた離れを和洋折衷のカフェに作り替えた。都内の建築家と設計したスタイリッシュなカウンターの隣に船底天井の和室がつながり、窓からは池のある老舗ならではの庭を臨む。
グラフィックデザイナーとして都内で約15年働いた西條さんは、高品質で香り豊かな「スペシャルティコーヒー」の世界に感動し、自ら店を構えることを決意。
当初は都内で開業を考えたが、実家の趣ある旅館なら「自分の思い描いているものができる」と気付き、夫の理解もあって一緒に茂原市に“Uターン”した。
店名はコーヒー(COFFEE)と「お客さんにそれぞれの楽しみ方を感じてほしい」という意味のFEELを掛け合わせた造語。
スペシャルティコーヒーはもちろん、高品質のカカオを使ったチョコレートドリンク、カカオとエスプレッソの風味が凝縮したモカな ・・・
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