5月死去 巨匠ステラ氏 世界観堪能して 佐倉 交流深めた川村記念美術館 国内最多収蔵 絵画の既成概念覆す

DIC川村記念美術館の入口。右のオブジェはステラ氏が同館のために制作した=佐倉市
DIC川村記念美術館の入口。右のオブジェはステラ氏が同館のために制作した=佐倉市
コレクション展示の風景。ステラ氏の作品が並ぶ
コレクション展示の風景。ステラ氏の作品が並ぶ
米現代美術家のフランク・ステラ氏=2016年2月、ワルシャワ(AP=共同)
米現代美術家のフランク・ステラ氏=2016年2月、ワルシャワ(AP=共同)

 今月4日に87歳で死去した米国の現代美術の巨匠、フランク・ステラ氏の作品を国内で最も多く収蔵している佐倉市のDIC川村記念美術館は、くしくもステラ氏の作品の特集展示を含むコレクション展を3月から開催中だった。同館に数回足を運ぶなど交流があり、入口で来場者を出迎える大型作品も同館のために作られた。訃報に接し、同館は哀悼の意を表しつつ、既成概念を大胆に覆し絵画の可能性を追求し続けたステラ氏の世界観を改めて味わってほしいと呼びかける。

 1936年、米国東部マサチューセッツ州生まれ。名門プリンストン大で美術史を学んだ後、ニューヨークを拠点に活動した。余分なものを排除した「ミニマルアート」の代表作家として知られる。

 同館入口の大型作品「リュネヴィル」は、来場者 ・・・

【残り 578文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る