2024年8月10日 05:00 | 有料記事

右はロッテ役の大河原萌乃佳(おおかわら ほのか)、左はルイーゼ役の田原沙綾(たはら さあや)。【撮影:荒井 健】
「飛ぶ教室」などを書いたドイツの作家エーリッヒ・ケストナー(1899~1974年)が原作者だ。第二次世界大戦後、ドイツは東西に分断され、ケストナーは西ドイツに、両親は東ドイツに切り離された。この体験を基(もと)に、ケストナーは離婚で離ればなれになった双子の物語をユーモラスに描いた。
ドイツとオーストリアの国境の町ザルツブルグの林間学校。ドイツのミュンヘンからきたのがロッテ、やさしい女の子だ。一方、オーストリアのウィーンからきたのがルイーゼ、おてんば娘。初めて出会った2人はビックリ! 頭のてっぺんから足のつまさきまでウリふたつ。それもそのはず生年月日も生まれた場所も同じ双子‼
両親の事情で生まれてまもなく双子は別れた。ロッテは雑誌社に勤める ・・・
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