日本人の感性、高座から 流山落語同好会会長 佐藤至廣(よしひろ)さん(81) 【ひと模様】

 落語が大好きだった子ども時代。学校で落語を披露し、級友を笑わせた。社会人となり建築会社を興して後は仕事やボランティアに打ち込み、落語との再会は60代半ば。再び寄席に通い名人のDVDを見るうち、落語愛がよみがえった。「呑気(のんき)亭喜楽」の高座名で、住まいの流山市のアマチュア落語家たちと流山落語同好会を結成。恒例の「流山寄席」のほか、子ども落語教室も始めた。

 東京・北千住駅近くで生まれ育った。近所の大人に連れられ小学2年から上野・鈴本演芸場に通い、高座からただ一人で笑いを集める姿に夢中になった。

 高度経済成長の時代に一念発起、経営者とし ・・・

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