<川村記念美術館 来年休館> “象徴”喪失、地元佐倉に衝撃 「寝耳に水」愛好家、急きょ来館も

DIC川村記念美術館の入り口=佐倉市
DIC川村記念美術館の入り口=佐倉市

 印刷インキなどを手がける化学メーカーDICが佐倉市で所有・運営するDIC川村記念美術館について同市からの移転や運営中止を検討していることが明らかになり、地元関係者の間で「寝耳に水」などと衝撃が広がった。同社の経営ビジョンにある「彩りと快適」を体現する施設を目指し、開館から地域の象徴として歩み続けて30年超。来年1月からの休館も発表した翌日の28日には、急きょ来館を決めたという熱心な愛好家もおり、「残念」「悲しい」と嘆きを漏らした。

 美術館は1990年に開館し、現在は20世紀美術を中心に754点を所蔵。画家マーク・ロスコなど現代美術のコレクションで知られており、DICの保有作品384点の資産価値は6月 ・・・

【残り 472文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る