歴史と文化運ぶ役割 黒潮遭難ドン・ロドリゴ物語 【黒潮ものがたり 紀伊・房総】(14)

月の砂漠の御宿海岸(右)とメキシコ記念塔のスケッチ
月の砂漠の御宿海岸(右)とメキシコ記念塔のスケッチ

 外房線の御宿駅を降りて真っ直ぐ海岸に向かうと、左側に小高い砂丘があり、その裾に2頭のラクダが歩く記念像が見えてきます。詩人、加藤まさをによって作詞された童謡「月の沙漠」の記念像です。

 その後方に白く輝くメキシコ記念塔が見えます。紀州漁民が漁労した網代湾と岩和田港を通りメキシコ記念公園に登りました。記念碑に次の説明がありました。

 「慶長14年(1609)9月3日、前フィリピン諸島長官ドン・ロドリゴ・デ・ビデロ・イ・ベーラコスが任期を終えて、マニラからメキシコに帰還する途中暴風に遭い、乗船していたサンフランシスコ号(スペイン船)は岩和田海岸沖で座礁した。 ・・・

【残り 800文字】



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