「思い出を日傘に」66歳で職人の道へ 着物使い“世界に一つ”オーダーメード 千葉市美浜区の青山加代子さん(84)

作業場にした自宅の一室で日傘を作る青山さん。小紋や留め袖など、どんな種類でも日傘にできる=千葉市美浜区
作業場にした自宅の一室で日傘を作る青山さん。小紋や留め袖など、どんな種類でも日傘にできる=千葉市美浜区

 きょう16日は「敬老の日」。千葉市美浜区に66歳で日傘職人を志し、18年間にわたり日傘を作り続けている女性がいる。「日傘工房 青山」を営む青山加代子さん(84)。着なくなった着物を預かりオーダーメードで仕立てる世界に一つだけの日傘は「思い出の着物をいつでも持ち歩ける」「家族の形見と一緒に過ごせる」と好評で、県内だけでなく全国各地から注文が入る。“第二の人生”として選んだ日傘職人の道。青山さんは「天職だから長く続けたい」と意気込んでいる。

 青山さんは、同区の自宅の一室を作業場にして一日中ミシンに向かう。客から預かった着物を三角形に丁寧に裁断。傘製作用のミシンで生地を縫い合わせ、骨組みに手縫いで固定すると、世界で一つだけの日傘が完成する。

 現在は、電話で注文を受け付けているほか、既に仕立て済みの製品を持ち寄り、千葉そごう(千葉市中央区)など県内の百貨店にも期間限定で出店。SNSで出店 ・・・

【残り 2108文字、写真 1 枚】



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