「流域治水」氾濫防げるか 田んぼダム農家「上流でも」 一宮川、官民で続く模索 【災禍に備える 房総半島台風・豪雨5年】

田んぼダムに必要な升やパイプを設置する早野地域資源保全会のメンバー。升に調整板をはめて流れ出る水の量を抑える=22日、茂原市綱島
田んぼダムに必要な升やパイプを設置する早野地域資源保全会のメンバー。升に調整板をはめて流れ出る水の量を抑える=22日、茂原市綱島
房総豪雨を受け、一宮川で進む河川改修工事の現場=茂原市八千代
房総豪雨を受け、一宮川で進む河川改修工事の現場=茂原市八千代

 2019年10月の房総豪雨を受け、一宮川流域ではさまざまな対策が講じられている。川から越水する「外水氾濫」の対策を県が、街の排水能力が追いつかずに浸水する「内水氾濫」の対策を地元市町村がそれぞれ実施。農家による田んぼダムの取り組みなども含め、流域の関係者が協働して浸水被害を防ぐ「流域治水」が進む。その中で起きた昨年9月の観測史上最大の豪雨による水害。県が設置した有識者による検証会議が今後の浸水対策の在り方を議論している。

 二級河川の一宮川を管理する県は房総豪雨を受け、「河川激甚災害対策特別緊急事業」(当初の予算規模約152億円)に着手。茂原市街を含む一宮川の中流域約7キロ区間で川幅を広げる工事などを行っており、本年度内の完了を目指す。

 長柄町や長南町な ・・・

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