落葉映えるかやぶき屋根 晩秋の民家 絵・文 道塚元嘉 【民家の四季】

 時期が来ると、木を傷つけずに散ってゆく紅葉の鮮やかな散り上手。散ってもそのままで美しいもみじ落葉は特に好きであったが、こずえにある間にしわしわになってしまう葉もあり、そこにわが身を重ねてどこか心細い。もみじ落葉が映えるかやぶき屋根の周辺を乱舞する赤トンボに、その思いが飛ぶ。忍び寄る秋。

 雑然たる古びた内部が見える ・・・

【残り 1415文字、写真 1 枚】



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