現代食事考

千葉県栄養士会では第2・第4月曜日午前10時から午後4時まで(祝日は除く)、食生活に関する相談を受け付けています。 電話043(256)1117。


<地産地消(サツマイモ)> 豊富な栄養、健康効果期待 【現代食事考】(1688)

 千葉県は全国でも有数の農林水産物王国といわれており、産出額の高い品目が目白押しなのはご存じでしょうか。その中でも、サツマイモの産出額は全国2位(農林水産統計 令和4年産)を誇っています。江戸時代に青木昆陽(あおきこんよう)が現在の千葉市幕張町と山武郡九十九里町で試験栽培を成功させたことに由来し、関東地方でのサツマイモ発祥の地とされています。

 サツマイモは、9月から11月にかけて旬を迎えます。また、種類も多く60品種以上あるといわれています。優しい甘みはおかずからスイーツまでさまざまな料理で使用されており、最近では、サツマイモ専門店ができているくらい注目を集めています。子どもから大人まで人気の高いサツマイモはイモ類の中でも特徴的な栄養素が多くあります。

 例えば、イモ類の中でも食物繊維が特に豊富に含まれており、腸内環境を整える効果や血糖値の急激な上昇を抑える効果があり、生活習慣病発症予防も期待できます。また、ビタミンCやビタミンB1、カリウムも豊富に含まれています。ビタミンCは水溶性のビタミンなので、熱に弱い性質がありますが、でんぷんに守られているため、壊れにくく加熱しても効率よく摂取できます。

 サツマイモを切った際に断面から白い液体が出るのをご存じでしょうか。それは ・・・

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