祭りの姿時代とともに 猛暑対応、人口減が影響も 10年ぶり日吉神社連合祭典 東金 【回顧2024 取材メモから】

10年ぶりの日吉神社連合祭典で、JR東金駅近くの商業施設「サンピア」前には各地区の山車や屋形、同神社のみこしが集まった=10月、東金市
10年ぶりの日吉神社連合祭典で、JR東金駅近くの商業施設「サンピア」前には各地区の山車や屋形、同神社のみこしが集まった=10月、東金市

 時代の変化とともに祭りのあり方も変わる、と取材を通じて感じた。東京五輪・パラリンピック終了後の新型コロナウイルス感染拡大期に東金支局へ赴任。昨年から祭りを取材する機会が増えた。今年10月5、6日に行われた日吉神社(東金市大豆谷)の連合祭典は、台風やコロナ禍などによる中止を経て10年ぶりの開催。開催時期を従来の7月下旬から10月初旬に移した。

 この連合祭典は1663(寛文3)年に始まったとされ、江戸時代初期にため池として造成された雄蛇ケ池の水利問題の解決を祝い始まったといわれる。大きな川が少ない九十九里平野の民にとって、水利権は死活問題だった。

 9地区の山車や屋形が巡行するほか、おはやしの「東金ばやし」も奏でられ、江戸時代の情緒を残す。近年は西暦偶数年に行われるが、2016年は神社の工事、18年は台風接近、20、22年は新型コロナウイルス感染拡大で中止になった。

 10年ぶ ・・・

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