芝原人形の「巳」に笑顔 新年に手作りのぬくもり 長南 【師走スケッチ2024】

富士山の形にタカの羽とナスをあしらった「巳」を説明する千葉さん=13日、長南町
富士山の形にタカの羽とナスをあしらった「巳」を説明する千葉さん=13日、長南町
「この目がかわいい」と巳の置物を品定めするお客=13日、長南町
「この目がかわいい」と巳の置物を品定めするお客=13日、長南町

 約150年前から長南町に伝わる「芝原(しばら)人形」の縁起物展が13日、同町岩撫の工房「草の子窯」で始まった。伝統を受け継ぐ4代目制作者、千葉惣次さん(83)の家族が丹精込めて作った来年の干支(えと)、巳(み)の新作など500点以上を販売している。22日まで。

 芝原人形は東京・浅草の今戸人形の流れをくみ、振ると中の粘土玉がカラカラと鳴るのが特徴。現在は千葉さん一家が分業制で手作りしており、県伝統的工芸品に指定されている。同展のため5月ごろから制作を続け、5種類の巳のほか、招き猫、獅子舞童子などを用意した。

 初日は開始まもなく駐車場が埋まる盛況ぶり。毎年初日に訪れるという常連は「一つ一つ表情が違う」「この目がかわいい。たまらない」と手作りのぬくもりある品々に笑顔を見せた。千葉さんは「鏡餅をイメージしました。これは宝珠に巻き付く蛇です」とお客に説明していた。

 期間中無休。午前11時~午後4時。問い合わせは千葉さん(電話)090(3592)8837。

 

師走スケッチ2024



茂原 絵馬へ願い「健康な年に」
小学校で描き方指導
2024年12月4日 05:00



  • Xでポストする
  • LINEで送る