民間主導グリスロ導入探る 高齢化、生活の足確保で実証 分譲30年 大網白里、東金またがる季美の森地区

グリーンスローモビリティの実証実験で、季美の森地区内を走る小型EV=7日、大網白里市
グリーンスローモビリティの実証実験で、季美の森地区内を走る小型EV=7日、大網白里市

 時速20キロ未満の低速で走る小型の電気自動車(EV)による移動サービス「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」の実証実験が、大網白里市と東金市にまたがる住宅地、季美の森地区で初めて行われた。同地区を開発・分譲した東急不動産の関連会社が主催し、住民組織や地元タクシー会社が協力した民間主導の取り組み。分譲開始から30年を迎え、住民が高齢化。駅からは離れており、車の運転免許を返納する住民の増加や運転手不足に伴う路線バス縮小に直面する中、生活の足の確保手段の一つとしてグリスロの導入を探る。(東金支局・森大輔)

◆65歳以上3~4割

 季美の森地区は、1994年から東急不動産が分譲した住宅地で、併設ゴルフ場と一体となって開発されたという特徴がある。面積は約200ヘクタール。新興住宅地だったが、分譲開始から30年が経過し、当初から暮らす住民らの高齢化が進んでいる。

 今年4月1日時点の地元市統計によると、同地区の大網白里市側(季美の森南1~5丁目)の人口は2920人で、65歳以上の割合(高齢化率)は34・4 ・・・

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