加担する若者後絶たず 「高額報酬」安易に応募 闇バイト強盗続発 【回顧2024 取材メモから】

市川市で発生した闇バイトによる住宅強盗事件の現場=10月
市川市で発生した闇バイトによる住宅強盗事件の現場=10月
闇バイトによる住宅強盗事件の実行役の1人として逮捕された藤井柊容疑者(中央)=10月、市川市
闇バイトによる住宅強盗事件の実行役の1人として逮捕された藤井柊容疑者(中央)=10月、市川市

 「手軽に稼げる」「高額収入」とうたったSNS上の投稿などで募る、いわゆる「闇バイト」に応募した若者が、強盗などの凶悪犯罪に加担してしまう事件が多発した。「お金に余裕がなく信じてしまった」「引き返せなかった」と、逮捕された容疑者らは悔やむ。警察や国は対策の強化に乗り出したが、闇バイトに応募して人生を踏み外す若者は後を絶たず、同様の事件が今後も続くことが危惧されている。

 10月に鎌ケ谷市の住宅に侵入したとして逮捕された元保育士の男(25)は「X(旧ツイッター)で『資金調達』と検索して連絡を取った」「指示を受けて犯行に及んだ」と、SNSで見つけた仕事に応募し、犯行に及んだことを供述。

 その後の公判で、男は「(紹介された仕事は)会社のお金を持ち逃げした人から、話し合いで返してもらう仕事」で、報酬は35万円だったと説明。「今考えると不自然だが、お金に余裕がなく信じてしまった」と答えた。事件当日に現場に着くと「手に ・・・

【残り 3151文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る