火事備え24時間見回り 手押しポンプ車で平穏願う 望楼勤務とお水かけ(茂原) 【昭和100年 時超え令和へ 千葉の物語】(4)

中央消防署に残る望楼=茂原市
中央消防署に残る望楼=茂原市
お水かけに使われる昔ながらのポンプ車=2023年1月8日、茂原市の稲荷神社
お水かけに使われる昔ながらのポンプ車=2023年1月8日、茂原市の稲荷神社

 長生郡市消防本部の中央消防署(茂原市)には、1991(平成3)年ごろまで、高さ約36メートルの望楼に隊員が登り、火事の煙がないか見回る「望楼勤務」が24時間365日あった。71(昭和46)年に庁舎と共に建てられた望楼が、今も残っている。

 当時を知る消防幹部によると、望楼に登る隊員は「望楼員」と呼ばれた。いち早く火災現場に向かうため、常に1人が最上部のガラス窓で囲まれたスペースをぐるぐると回り、肉眼と双眼鏡で煙を確認した。若手6人がそれぞれ1時間で交代し、24時間の消防勤務で1人4回登った。天気の良い日は太平洋の海辺や富士山が見通せたという。

 83(昭和58)年に消防隊員となった同署の ・・・

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