2025年6月1日 05:00 | 有料記事

草が生い茂る住宅地内の区画。舗装は傷んでいる

書籍やSNSで「限界分譲地」を発信する吉川祐介さん

住宅分譲地を紹介する1987年の広告(一部)=吉川さん提供
千葉県東部の農村地帯に、空き地が目立つ小規模な住宅分譲地が点在する。「限界分譲地」などのタイトルで動画投稿サイト「ユーチューブ」や書籍を通し実情を発信する文筆業兼ユーチューバーの吉川祐介さん(44)=横芝光町在住=によると、「土地神話」が信じられた1970年代に開発され、投資目的で購入した人が多いという。管理が行き届かず荒れる場所もあり、持て余す所有者もいる。吉川さんに取材を始めたいきさつや反響を聞いた。(文化部・伊藤幸司)
-なぜ発信することに。
「家族の住まいとして成田市など県東部で安い物件を探すうち、あちこちに小規模開発の住宅分譲地があった。どこも8割は空き地。『変だな』と。地元の不動産会社に聞くと『70 ・・・
【残り 1199文字】