【ふつうの家族】(230) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 リビングに入ろうとして、ドアの中央に嵌(は)め込まれたガラスの向こうに男の姿が見え、舞花(まいか)は足を止めた。
 
 泥棒、と見紛(みまが)えそうになる。
【残り 711文字、写真 1 枚】



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