2014年6月6日 11:55 | 有料記事

ヒメコマツの保全に取り組む森クラブ同好会

接ぎ木したヒメコマツの状況を確認する会長の宮崎君(右)と3年の黒川椋平君=5月23日、君津市の君津青葉高校愛宕キャンパス
房総丘陵で1万年以上前の氷河期から生き延びる希少植物「ヒメコマツ」。千葉県では君津、富津、鴨川市で約80本が確認されているのみという“絶滅危惧種”を「後世に残したい」。県内の高校で唯一、林業を学ぶ君津青葉高の森クラブ同好会は、挿し木や接ぎ木に工夫を凝らし、効果的な増殖法を生み出した。本県特有の貴重種を守るため、校内外で奮闘している。(かずさ支局 武内博志)
ヒメコマツは、山地性の針葉樹で、通常は丹沢や秩父山地など主に標高500~1700メートルに分布する。
県内では、房総丘陵の標高120~350メートルの低山地に分布し、気候が寒冷だった氷河期からの生き残りとみられ、全国的にも貴重な個体群と ・・・
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