【うずしお高校浄瑠璃部】(158) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第四章 新人舞台(四十九)

 さつきの語りが始まった。その瞬間、舞台の照明ではなく、さつきその人が光源となったように圭介は感じた。なによりも、響き渡るさつきの声に煌めきの粒子が宿っていた。
【残り 868文字、写真 1 枚】



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