目立つ家族や親族間 「住宅火災」が放火殺人に 凶悪事件相次ぐ 【回顧2021年 取材メモから】

火災があった会社役員の男性宅=6月、船橋市
火災があった会社役員の男性宅=6月、船橋市

 千葉県警が2021年最初に報道発表した案件は殺人事件だった。その後もほぼ毎月、殺人や傷害致死事件の発表が続くなど凶悪犯罪が1年を通じて相次いだ。その多くは親族間の事件。連続殺人事件も明らかになった。

 市原市の住宅で4月、親子が刺され死傷した事件では、親戚の男(41)が逮捕された。男はその後、被害者の腕時計(約42万円相当)を勝手に売却した横領容疑などで複数回逮捕された。

 袖ケ浦市の竹林内で5月、美容師見習いの女性=当時(19)=が遺体で見つかった事件では、県警が特別捜査班を設置。約1カ月の捜査の末、殺人の疑いで横浜市緑区の男(24)が逮捕された。

 県警によると、2人はSNSで知り合ったとみられ、男は刺したことは認めた一方、殺意を否認。地検は「遺体の状況や供述内容を調べた結果、殺意の認定ができない」として傷害致死罪に切り替え起訴した。

 船橋市では、焼け跡から男性会社役員=当時(65)=の遺体が見つかった4月の住宅火災が、時を経て放火殺人の疑いがあることが判明。 ・・・

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