存続へ特色化不可欠 “地域総ぐるみ”で対策 鉄道史研究家 白土貞夫さん(88)=佐倉市= 【鉄道150年 ちばローカル線の未来(あす)】番外編

 日本の鉄道路線が本開業してから遅れること22年、1894(明治27)年に市川-佐倉駅間で産声を上げた県内鉄道。鉄道史研究家の白土貞夫さん(88)=佐倉市=は、千葉は路線開通が関東で最も遅い「鉄道後進県」であり、半島性という地理的要因がネックとなり「幹線路線になり得なかった」とひもとく。苦境にあえぐローカル線の存続へは「路線の特色を生かし、付加価値を創出する施策が必要」と提言。行政等が一体となった“地域総ぐるみ”の対策も不可欠と訴える。

 -県内路線の開通は94年と他県より遅れた理由は。

 千葉は四方を海と川に囲まれ、当時は水上交通が非常に発達していた。そのため県当局は「路線 ・・・

【残り 3019文字、写真 1 枚】



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