10兆円融資枠、期限を延長 2012年度末まで 

 安住淳財務相は7日の閣議後の記者会見で、外国為替資金特別会計(外為特会)のドル資金を活用し、日本企業による海外企業の買収などを支援する10兆円規模の融資枠について、2012年度末まで延長すると発表した。

 当初は、融資の対象が企業の合併・買収(M&A)の場合は9月末、資源の権益獲得なら8月末を期限としていた。

 融資枠は、ドル資金の需要を増やすことで円安への誘導を図る緊急円高対策として昨年夏に導入。安住財務相は会見で「(持ち込まれる案件が)ハイペースで増加しており、円高進行のリスクにも十分な対応が必要だ」と延長の理由を説明した。


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