新方式の大気圏突入実験が成功 傘で減速、鹿児島・内之浦 

内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる、大気圏突入実験機を搭載した「S310」41号機=7日午後4時30分、鹿児島県肝付町(宇宙航空研究開発機構提供)

 宇宙航空研究開発機構は、大気圏突入の新たな方式の実験機を搭載した小型ロケット「S310」41号機を7日午後4時半、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。宇宙空間で射出された実験機は22分後に海に落下し、実験は成功した。

 実験機は衝撃や熱を和らげるため、断熱素材を使った傘を広げて大気圏に突入する方式を採用した。表面温度や機体に受ける空気の圧力、飛行姿勢などのデータを集め、宇宙探査機などの技術開発に役立てる。

 実験機は東京大、東海大、九州工業大学などが共同で開発した。ロケットは長さ約7・1メートルで、実験機を含めた重さは約700キロ。


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