大和ハウスがフジタを買収 500億円、海外展開加速  

記者会見を終え、握手を交わす大和ハウス工業の大野直竹社長(左)とフジタの上田卓司社長=10日午後、大阪市中央区

 大和ハウス工業は10日、ゼネコン準大手のフジタ(東京)を今年12月に買収すると発表した。買収額は500億円。フジタを傘下に収め、一戸建て住宅の建設から大規模マンションの開発まで一手に手掛ける態勢を整える。フジタは中国や東南アジアに拠点を持っており、工業団地の開発なども推進する。

 大和ハウスの大野直竹社長は10日、大阪市内で記者会見し「フジタをパートナーにし、海外展開を加速する」と強調した。

 フジタの海外駐在の技術者らと協力し、技術力の比較的高い現地の企業を紹介してもらい、事業を進める。造成工事や高層マンションなどの施工もフジタに発注する。


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