2012年8月13日 08:38 | 無料公開

宮崎県串間市の都井岬沖合で見つかったテーブルサンゴの群生地(深見裕伸宮崎大准教授提供)
宮崎県串間市の都井岬沖合で、九州最大級の約9ヘクタールにわたるテーブルサンゴの群生地が見つかった。海底が隙間なくサンゴで埋め尽くされた群生地としては、国内有数の規模という。
宮崎大農学部海洋生物環境学科の深見裕伸准教授(39)などが4月に調査した。深さ3~5メートルの海底約300メートル四方に重なり合って密生している。海底が平らで、見渡す限りサンゴが続く様子が観察できるのが特徴。
付近では昨冬、大量に発生したオニヒトデにサンゴを食べられる被害が出ており、群生地をどう守るかが課題。
観察のための施設はなく、深見准教授は「観光や研究で活用したい」と話している。