2012年8月19日 16:27 | 無料公開

「新宿末広亭」前で人力車に乗り「お練り」をする十一代目「桂文治」を襲名する落語家の桂平治さん(右端)=19日午後、東京都新宿区
落語の「桂」派の祖とされる大名跡「桂文治」の十一代目を9月に襲名する落語家の桂平治さん(44)が19日、東京・新宿の寄席「新宿末広亭」周辺を練り歩く「お練り」をした。桂米助さんらと人力車に乗り、鳴り物も入れて、にぎやかに回った。
平治さんは緊張した様子もなく「(襲名披露の)高座や初日も平常心で迎えたい」と話した。所属する落語芸術協会の桂歌丸会長は「新しい文治は陽気な芸風。大いに笑って楽しんでほしい」とあいさつした。
「桂文治」は江戸時代後期から続く名跡。上方で活躍した初代は、職業落語家の先駆けとされる。後に江戸落語の名跡となった。