2012年8月22日 05:11 | 無料公開

磁石にくっついて持ち上がる粉状の吸着剤=岡山県津山市の津山工業高専
東京電力福島第1原発の事故で放出され、除染が課題となっている放射性セシウムの吸着剤を、津山工業高専(岡山県津山市)の山口大造助教らが開発した。使用後に、磁石を使って吸着剤を丸ごと回収できるのが特長で、特許を出願中。
山口助教は「福島第1原発にある高濃度汚染水や、周辺の農地などの除染に利用できるよう実用化を急ぎたい」と話す。
開発した吸着剤は、木や草に含まれるセルロースを炭化したもので、粉状。磁石にくっつく物質を含ませてあり、汚染された土や水の中に投入して放射性セシウムを吸い取った後、磁石で吸着剤ごと取り除いて除染する仕組みだ。