2012年8月24日 19:08 | 無料公開

桐竹紋寿さん(国立文楽劇場提供)
文楽人形遣いの重鎮の桐竹紋寿さん(78)が、大阪市中央区安堂寺町で25日に開かれる夏祭りに約60年ぶりに参加、遊女お園の人形を遣う。終戦から間もない復興期の大阪で、祭りを盛り上げた文楽の“帰還”を住民は心待ちにしている。
市中心部に近い同町では、3年前から住民が、かつての夏祭りの活気を取り戻して町を元気にしようと、昔の写真の展覧会と夜店を実施。その過程で昨年、1950年ごろの写真が見つかり、盆踊りに文楽人形が加わっていたことが判明した。その人形の足を遣っていたのが、15歳のころの紋寿さんだった。
住民に参加を依頼された紋寿さんが快諾。