氾濫の一宮川、一部土のう高さ不足 台風13号記録的大雨 業者が復旧忘れ未設置も 千葉県が謝罪、浸水への影響検証へ

千葉県が9月10日に撮影した明光橋下流の様子。大型土のうが一部で設置されていない。大雨当日は遮水シートのみで密封されていた(県提供)
千葉県が9月10日に撮影した明光橋下流の様子。大型土のうが一部で設置されていない。大雨当日は遮水シートのみで密封されていた(県提供)

 茂原市を流れ、台風13号による記録的な大雨で氾濫した一宮川について、千葉県は29日、護岸工事で設置されている大型土のうを調査したところ、5カ所で必要な高さを満たしていなかったと発表した。4カ所では県から工事を受注した業者の独断で土のうが撤去されていた。県は謝罪した上で、浸水への影響などを検証するため、来月にも有識者でつくる第三者委員会を設置する。

 県河川整備課によると、土のうは護岸工事初期段階の仮設堤防として設置されている。8日の大雨後の10日、茂原市から土のうの設置状況について問い合わせがあり、県の調査で5カ所で不備が見つかった。

 明光橋下流では、2・5メートルに渡って土のうが未設置となっていた。県によると、受注業者の「清水・幸和特定建設工事共同企業体」が昨年12月、設置されていた土のう6袋分の解体を下請けに指示し、護岸補修に使用。復旧せずに遮水シートだけをかぶせた状態にした結果、契約で決められた高さから120センチ不足した。解体に際して県に ・・・

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