2021年7月16日 14:00 | 有料記事

垂直に切り立った崖に突き出た岩から絶景を臨む鋸山の「地獄のぞき」=富津市・鋸南町

鋸山の仏教関連遺跡を構成する日本寺の百尺観音や地獄のぞき=鋸南町
文化財や伝統文化を通じて地域活性化を図る「日本遺産」の新たな候補として、文化庁は16日、千葉県富津市と鋸南町にまたがる鋸山を選んだ。これから3年間の活動が十分と判断されれば、正式認定となる。石切り場跡や石仏文化を中心とした自然と歴史、文化が息づく鋸山を巡る今後の魅力発信が注目される。
鋸山は、富津市側で房州石と呼ばれる良質な石材がかつて切り出され、幕末以降は台場や海堡、港湾などに使われるなど、日本の近代化を基礎から支えた産業遺構が残る。また、鋸南町側の南麓には、日本寺を中心に巨大な磨崖仏や千五百羅漢像などの仏教関連遺跡が点在する。
富津、鋸 ・・・
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