2009年7月19日 10:32 | 無料公開
完ぺきにとらえた打球が左翼席に飛び込んだ。七回、樋口剛がこの日2本目の2ラン。4番の効果的な一発で流通経大柏がCシードの成田国際に完勝した。
まずは一回2死一塁の打席。「とりあえず初回だから思い切りいこう」と得意の内角へきた真っすぐをはじき返した。打球は左翼ポール際に飛び込み、2回戦に続く今大会自身2発目。「一回のピッチングがよかった。助けてあげたかった」。3者連続三振を奪った右腕・山岸大輝を力強く援護した。
そして七回2死二塁。「ずっとその前の打席からスライダーしかこなかった。次はストレートがくると思った」。1ボールからのスライダーをファウルにし、3球目をフルスイング。狙い通りの真っすぐを振り抜いた。
守りでも山岸を完封に導く好リード。七回には1死一塁から4番に左中間を破られたが、一走を本塁憤死にすると、三塁を狙った打者走者を補殺。「二塁を回って三塁にいくのが見えた。必死にやったんで、いいボールがいった」と胸を張った。
「去年もずっと出ていて悔しい負けをした。絶対に甲子園に行こうと思っている」。2年生ながら主軸を任された昨夏は3回戦で市船橋にコールド負け。その悔しさが原動力になっている。「次も格上のチーム。一戦一戦やっていきたい」とヒーローは頼もしかった。