2011年8月8日 10:52 | 無料公開
初戦突破だ。快勝に沸くアルプススタンド-。全国高校野球選手権大会2日目、10年ぶりに夏の甲子園に姿を見せた習志野ナイン。試合を決めた終盤の猛攻に三塁側応援席のボルテージも最高潮に達した。快進撃を予感させる鮮やかな勝利に、詰めかけたOBら習志野ファンは喜びを爆発させた。
第1試合開始の午前8時。三塁側スタンドを埋め尽くしたのは、バス10台で甲子園入りした習志野高校の生徒357人と、OBや市民ら約970人。
先攻習志野の攻撃が始まると、“名物”となった吹奏楽部の演奏が球場全体に響き渡る。全国屈指の重厚で迫力ある旋律が狼煙(のろし)を上げた。
10年前の夏の大会、吹奏楽部員として甲子園に来た船橋市の看護師、林奈央子さん(28)は「とにかく懐かしい。今も一緒に演奏したい」と興奮を抑えきれない様子。
試合は七回、待望の追加点を奪うとスタンドから試合を見守る野球部員がメガホンをたたき喜びを爆発。宮内和也主将がホームスチールを決めると、歓喜は絶頂に達した。