2011年8月19日 14:37 | 無料公開
対峙(たいじ)したのは強打を誇る日大三。そんな相手に対し、習志野の在原一稀は試合を壊さず八回途中3失点と力投した。しかし、敗れれば振り返る言葉も悔しさで染まる。「0点で抑えれば負けない」と責任を背負い込んだ。
8本の安打を浴び再三走者を背負ったが、コースを丁寧に突き粘り強く腕を振った。ただ、違ったのが二回。直前に味方が先制のチャンスを逃した。流れを再び呼び込むためにも「必ず抑えないといけなかった」マウンドだったが、踏ん張りきれなかった。
チームがこの夏、初めて許した先制点は野選。リードされたのも初めてだったが、真っすぐを鮮やかに中堅に運ばれすぐに追加点を献上した。「インコースのストレート」を一番の武器と言う左腕。そこに捕手の皆川健太は構えたが、白球は真ん中に吸い込まれた。