強豪の千葉経大付に敗れた佐原は登録選手２０人のうち１９人が出場。この試合に出場しなかった三橋拓実投手も前の試合で先発出場しており、登録選手全員が今大会に出場したことになる。

　石井洋一監督は「（各選手が短所を互いに補い）勝ちにいった結果。選手の思い出づくりではない」と語る。

　八回１死二塁の窮地に、不調に苦しみベンチでチームの盛り上げ役に徹してきたという藪田宗憲が登板。巡ってきた出場の機会に勇んで投げ込んだボールは、無情にもスタンドへ消えた。「出してくれた監督の信頼に応えたかったのに、自分が試合を終わらせるなんて…」と藪田は号泣した。