だし香るこだわりのつゆ 変わる街並み三代で見つめ そば屋「二番町房州屋」(佐倉市) 【房総老舗巡り 千葉県誕生150周年】(23)夏の美味

昭和レトロな雰囲気のある二番町房州屋を切り盛りする(左から)2代目妻の政子さん、3代目の照幸さん、妻の真由美さん、4代目の拓真さん=佐倉市新町
昭和レトロな雰囲気のある二番町房州屋を切り盛りする(左から)2代目妻の政子さん、3代目の照幸さん、妻の真由美さん、4代目の拓真さん=佐倉市新町
1970年代ごろの二番町房州屋の外観(同店提供)
1970年代ごろの二番町房州屋の外観(同店提供)
新町通りの中心にある二番町房州屋。付近には市立美術館や複合施設の夢咲くら館があり立ち寄りやすい
新町通りの中心にある二番町房州屋。付近には市立美術館や複合施設の夢咲くら館があり立ち寄りやすい

 佐倉市の京成佐倉、JR佐倉両駅から10~15分ほどで坂を登り切ると、馬の背中のような小高い位置にある新町通りが現れる。江戸時代には佐倉藩の城下町として栄え、往時の面影を残す街並みの一角で80年近くにわたり地域住民のおなかを満たしてきたのが老舗そば屋「二番町房州屋」だ。

 “本家”は同店から300メートルほど離れた創業100年超の「房州屋本店」。故村瀬もんさんが同店を営んでいた長男の結婚を契機に「二番町」を旗揚げし、自身を初代、2代目を息子の照夫さん(87)が務めた。

 2代目は郷土のスーパースター、長嶋茂雄氏 ・・・

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