2024年1月23日 05:00 | 有料記事

「大阪と千葉は共通点が多い」と語る吉村知事=22日、千葉市中央区
-パビリオンの建設工事の現在の状況は。
100カ国と、日本が建設を担当する分は予定通り。残りの60カ国のうち35カ国は工事事業者が決まっていて、2~3月にかけて多くが着工していく。4月の開幕に差し障りはない。
-シンボルとして設けられるリング型の大屋根の建設も進んでいる。
幅30メートル、高さ20メートル、1周2キロの世界最大級の木造建築物になる。世界のパビリオンを取り囲むリングには、多様な世界の国々が輪になって「いのち」を考えていこうというメッセージが込められている。木の温かみも感じられる。
今回は世界初の“海上開催”。会場の夢洲は四方を海に囲まれている。リングの屋上には歩道が設けられ、六甲の山々、大阪の都心部、明石・瀬戸内の海とすばらしい景色を望むことができる。
-能登半島地震があり、万博の中止や延期を求める声も一部で上がったが。
今、日本で最優先はもちろん被災地支援だ。国を挙げ、自治体も協力して行っていく。ただ、万博を延期したら復興が進むかといえばそうではない。万博と被災地復興は二者択一の関係ではなく、両方やっていく必要がある。
-千葉県にはどのくらい万博の効果があるか。
熊谷俊人知事が「千葉県は発酵をテーマに出展する」と表明された。発酵文化は日本文化そのもの。万博を通じて、こうした千葉のすばらしさが伝わると、千葉に来る人も増える。日本 ・・・
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