2024年4月13日 05:00 | 有料記事

ぐるりを立ち上げた、匝瑳市地域おこし協力隊員の北條さん=匝瑳市

DIYの本棚やカウンターを備えた店内。歴史を重ねた物件の趣も生かし改装した=匝瑳市

「ブックカフェ&リユースぐるり」の外観
匝瑳市の「街の本屋」として市民らに利用された多田屋八日市場本店が2022年12月に閉店した中、街の文化拠点を再構築しようと、同市八日市場地区の商店街通りにブックカフェと中古品の店「ブックカフェ&リユースぐるり」がオープンした。コーヒーなどを飲みながら本を開いて思い思いに過ごせるスペースで、棚主が手作り雑貨やアート作品を展示・販売できる有料貸し棚などを設置。新たな交流の場としても活用されている。
多田屋八日市場本店跡地の向かいに同店を開設したのは、市地域おこし協力隊員の北條将徳さん(30)で「地域の居場所や、新しいことが始まる場所に」と意気込む。
店名の「ぐるり」は「人やモノ、情報が循環する場所に」との思いを込め、市名の漢字の「匝(めぐ)る」も重ねる。
書籍類はイベント会場などで寄付などで集まった本がほとんどで、本好きの北條さんの持ち込みを含め、多ジャンルの800冊ほどが並ぶ。飲み物は市内店のオリジナルブレンドコーヒーや、県産茶などノンアルコール類を販売する。メニューは増やす予定。
室内はカウンター席と子連れなどを想定した小上がりを設けた。移住者仲間も協力してほぼDIYで地道に改装した。有料の貸し本棚は100区画のうち、約60区 ・・・
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