クロマダラソテツシジミ 他地域から成虫飛来か 成田篤彦 【房総の草木虫魚】(430)

クロマダラソテツシジミ  シジミチョウ科 体長約10ミリ、開張約25ミリ。海外では台湾、フィリピン北部、パラワン島、カリマンタン島(ボルネオ島)、ロンボク島以西、 西インドなどに生息=2024年9月24日、木更津市(筆者撮影)
クロマダラソテツシジミ  シジミチョウ科 体長約10ミリ、開張約25ミリ。海外では台湾、フィリピン北部、パラワン島、カリマンタン島(ボルネオ島)、ロンボク島以西、 西インドなどに生息=2024年9月24日、木更津市(筆者撮影)
クロマダラソテツシジミの飛来地=2024年9月24日、木更津市(筆者撮影)
クロマダラソテツシジミの飛来地=2024年9月24日、木更津市(筆者撮影)

 曇り空の河口付近の土手、近くの屋敷林が「ザー、ザー」と風に揺れる。アオサギが川から「グワ」と一声上げて、飛び上がった。上流へさかのぼると1本のソテツが植わっていた。約1センチのチョウがソテツに2匹、ひらひらと舞っていて、下に生えるシダの葉にとまった。後翅(こうし)の縁には黒い点とだいだい色の点があり、ひものような短い突起があった。翅表は全面銀色で、黒灰色に縁どられていた。クロマダラソテツシジミのオス。また、ソテツの葉に止まるメスも見つけた。

 実は約15年前、このチョウが大発生し、幼虫が「県天然記念物岩井の大蘇鉄」を食害する可能性があるので調べにいったが、幸い食害はなかった。それ以来関心をもっていたが、出合うことはなかった。このチョウは想像していたより小型で、後翅のだいだい色の斑紋に南国らしさを感じた。ソテツの株の先端にある若い葉の数枚に十数匹 ・・・

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