遺産引き継ぐ「02」期待 熱気も生むも周知課題に 盛況だったエンジン01 市原 【回顧2024 取材メモから】

田原氏(左から3人目)や堀江氏(同4人目)らが参加し、白熱した議論が展開されたシンポジウム=1月、市原市民会館
田原氏(左から3人目)や堀江氏(同4人目)らが参加し、白熱した議論が展開されたシンポジウム=1月、市原市民会館

 経済評論家の勝間和代氏や実業家の堀江貴文氏といった著名な文化人ら128人が市原に集結し、講師となって内容の濃い講座を展開した。市制施行60周年記念事業で開催された学びの大型イベント「エンジン01(ゼロワン)in市原」。講座には多くの人が押し寄せ、熱心に耳を傾けていた。参加者が講師陣と地元の飲食店で飲食を共にし、さまざまな話題で交流する「夜楽(やがく)」は、大いに盛り上がり、参加者には充実感と笑顔があふれていた。

 今年1月に開かれた「エンジン01」は、3日間で来場者1万2千人を集め、盛況に終わった。市は主催のエンジン01文化戦略会議と連携し昨年から準備。著名人が講師となる一般講座やシンポジウムのほか、コンサート、市原の地域の特色を生かした「まちなか講座」など多彩なプログラムを実施した。市民会館と帝京平成大学千葉キャンパスがメイン会場となったほか、まちなか講座では小湊鉄道が経営するカフェ「こみなと待合室」や市原歴史博物館などを活用し、市内全域が会場となった。

 3日間での講座は139に上り、各会場は講師陣や参加者の熱気に包まれた。最終日にはジャーナリストの田原総一朗氏や脳科学者の茂木健一郎氏、堀江氏らが ・・・

【残り 9567文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る