150円に市町村分上乗せ 事業者「慎重な議論を」 千葉県宿泊税導入決定 【2024年 ちば回顧】(1)

千葉県内の宿泊税を巡る動き
千葉県内の宿泊税を巡る動き

 熊谷俊人知事は12月千葉県議会で、ホテルなどの宿泊客に課税する「宿泊税」の導入決定を表明した。県は有識者会議で1人1泊150円で市町村の課税は県税分に上乗せする素案を提示。独自で導入を検討している南房総市などからは異論が出た。千葉市や成田市も導入の必要性を検討する会議を設置しており、今後県は市町村や事業者との調整を進める。

 県の宿泊税を巡る議論は、産学官の有識者で構成する「千葉県の新しい観光振興に向けた研究会」が2月に宿泊税導入の早期検討を求める意見書を県に提出しスタート。2月県議会で熊谷知事が観光施策の安定財源とするため導入の検討を始めると表明した。

 県は3月、観光施策の方向や財源を話し合う「観光振興財源検討会議」を設置。7月の第3回会合で、県は宿泊税「1人1泊150円」とする素案を示し、昨年の県内の宿泊者数約2800万人から算定し、年間約42億円の税収を見込んでいることを明らかにした。

 修学旅行などの例外 ・・・

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