川村記念美、佐倉で最後の展示 作品配慮の空間味わう 「自分の発した内なる声を聴ける場」に 館内、庭園に180点 3月31日まで

何も展示されていない200号室。
何も展示されていない200号室。
レンブラントの絵画「広つば帽を被った男」1点だけが展示された102号室。
レンブラントの絵画「広つば帽を被った男」1点だけが展示された102号室。
「ロスコ・ルーム」への通路。間接照明と外光を使い、照度を下げている。
「ロスコ・ルーム」への通路。間接照明と外光を使い、照度を下げている。

 DIC川村記念美術館(佐倉市坂戸)で、同市で最後となるコレクション展示「DIC川村記念美術館 1990―2025 作品、建築、自然」が開かれている。当初から掲げてきた「作品・建築・自然の三要素の調和」のコンセプトになぞらえ、庭園と館内全ての展示室を使って約180点の作品を展示している。3月31日まで。

 所蔵品の展示を念頭に設計された展示室で、作品を紹介するシンプルな企画。解説パネルを設置しないなど同館が心がけてきた「作品自体に語らせる」方針のもと、来館者が「自分の発した内なる声を聴ける場」を目指した。
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