清水伶選 【日報俳壇】

月の波ひとすじ船に届きけり 君津 泉水勝
 【評】絵画的な句の表現に惹かれた句である。静かな月の夜の海岸、渚での風景が美しく描かれている。「月の波」がひとすじ船に届くという、作者の美意識の目が効いている。

どんよりと耳の海鳴り冬隣  ・・・

【残り 1045文字】



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