2023年3月26日 05:00 | 有料記事
梅が香の闇息づいてをりにけり 君津 泉水勝
【評】おそらく夜の白梅であろう。闇の中に浮かぶ梅の白。それを取り囲む闇の深さ。少し離れて見る作者に、その梅の香が届く。夜も己がいのちの主張を続ける梅の息遣いが、そのまま作者の息遣いと重なるように届いてくる。
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梅が香の闇息づいてをりにけり 君津 泉水勝
【評】おそらく夜の白梅であろう。闇の中に浮かぶ梅の白。それを取り囲む闇の深さ。少し離れて見る作者に、その梅の香が届く。夜も己がいのちの主張を続ける梅の息遣いが、そのまま作者の息遣いと重なるように届いてくる。