清水伶選 【日報俳壇】

植え終えて八十八夜の鎌を研ぐ 君津 叶矢龍一郎
 【評】八十八夜は、立春から数えて八十八日目のことで、いよいよ夏を迎えるという生命力に満ちた季語である。掲句、そんな八十八夜に農作業を終え、分身のような鎌を研いでいる。夏を迎える情景として、刃物を研ぐと ・・・

【残り 1121文字】



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