中谷順子選 【日報詩壇】

 秋の憂い
    茂原 中山 三男
春が来て夏が過ぎ
そして秋 わたしは今
散り行く木の葉に想いを
馳せて 遠い昔の影を追う

さら さら さらと
秋風吹いて木の葉は落ちる
鮮やか落ち葉を一枚二枚
拾って手のひら優しく包み
頬にあてがい瞼をとじる

悲しきまでの感傷に
浸って心のときめき ・・・

【残り 1392文字】



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